音階では、下降形の時に実音で弾いている音の左指に合わせて放していく指が縮まってしまうので、放す時も形を崩さないようにお願いいたします。
小指を1本前の弦に押さえたままで1〜3を動かす練習をしていただくと(他の指の自由が利かなくなるので)どれくらいの高さで放したら形が崩れないのかわかりますので覚えていってください。 弦2本ずつ指の形が一緒ですので、それができると平行移動のみになるので、下降形の指が取りにくい不安も軽減されます。
イフィゲニアでは、三重音が全て鳴るようになられてきました。
その次の単音になられた時に切れないようにと、D線⇄G線の移弦の時に切れないようにお気をつけください。
移弦の際は、肘など大きい部位では移弦前の音を弾いている間に次の弦への角度を付けておき、右手首は音が変わる瞬間に変えます。 全てが同時に動くと切れてしまいす。
あとは、減衰していくよりも増幅させるようなイメージをお持ちいただくとそれでも切れにくくなります。
アクセントですが、音の出始めを強いのみで同じスピードで止まってしまうとスタッカートのように切れて聞こえてしまうので、出始めの半拍ぐらいは強くその後は少しずつ減衰していって動きが止まらないようにお願いいたします。 八分音符のアクセントはインテンポですと弾きにくいので、多少重さをかける感じで速さがゆるんでも大丈夫です。
PPの所にもアクセントが2ヶ所ありますが、そこは重さで付けるよりはスピードを早く→緩めるぐらいでアクセントに聞こえます。 セレナーデでは、付点八分音符の後の十六分音符がスタッカート有り無しがあるのでお気をつけください。
二分音符の後は繋げてください。
八分音符のイメージが全体的に音が詰まって聞こえてしまうので、先ずは四分音符で全弓を滑らかに使えるようにしていただき、そこに八分音符のリズムだけが加わるという感じですと掴みやすいかと思います。