「いつも何度でも」の演奏計画を生徒さんと共作していくレッスンが続いておりますが、仕上がりつつある曲のボーイングを生徒さんに演奏していただくことにより、弓をたくさん使えて尚且つ美しい音色をえるために必要なことを模索し、見えてきたことがありました。弓の毛が弦に接触する本数を少なくし、指板よりを弾くことによって柔らかい音色が得られますが、そのためには弓を寝かせて弾く必要があります。ここでまた弓の持ち方を少し見直してみましょう。中指、薬指を深くして持つと駒の方向に竿の部分が向き、逆に浅く持つと指板の方に竿が向きます。後者の持ち方をしていただければ弓を寝かせて演奏することとなりますので是非実践してみましょう。弓の繊細なコントロールをするためには弓を優しく持つことです。強く握ってしまうと手首が硬くなり余分な力が入ってしまい、コントロールの妨げとなります。右肘を上げてこれを手の支えとすれば無駄な力が指にかかることはありません。本日私が教えた弓の持ち方の手順を何度も繰り返してみてください。そしてレガート演奏の際は右手の小指を弓から離して演奏してみると良いでしょう。弓の毛が弦に吸い付く感触が体感できると思います。これから先どの曲を演奏するにしても重宝する内容です。しっかり身につけましょう。本日もレッスンお疲れ様でした。
「いつも何度でも、」境町教室2022-12-10-no0023-1065
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