プライベートのお時間で知人の方の伴奏で演奏する機会があったとのことで
本日は急遽メニューを変更して「カノン」を復習していただきました。
以前チャレンジしていただいた曲ですが、
時間が経過した今聴いたところ、
音程と音色が綺麗なのには正直驚きました。
ピアノ(P)の音を演奏する際は、もちろん音量は控えめになりますが、
音色を工夫することにより柔らかい音色のまましっかりと聴衆に届く
音量を稼ぐ方法があります。
弓を寝かせて指板よりの位置を弾いてください。
繊細な音の表現を堂々と遠慮なく届けることができます。
音量は多少大きめでも耳あたりは柔らかな音なので
聴いている人は決して不快にはなりません。
あと演奏する時のテンポについてですが、
最初は白玉(2分音符、全音符などの白く表記された長く伸ばす音符)ばかりで難易度が
優しいためついつい速いテンポで演奏してしまい、
サビの16分音符が慌てて演奏してころんでしまうという事態が起きてしまいます。
確かに白玉の音符はただロングトーンを演奏しているだけで退屈に感じてしまい、
さっさと先に進みたくなってしまうことでしょう。
そこで白玉の演奏のクオリティを上げ、退屈しない演奏にするための
新たなテクニックに挑戦してみましょう。
ズバリビブラートです。
普段のプライベートのお時間を利用してビブラートの練習をされていたそうなので、
本日練習の成果を見せて頂きました。
左指の第一関節の屈伸はまだ不十分で、
弦を指先で押して音を振動させるという状態でした。
ただ出てくる音色はしっかりと揺れがかかっているので、
今の状態にさらに+αで手の動かし方を覚えていきましょう。
弦を押弦した状態で、左手の親指を軸にして手のひらを前後に動かしてみましょう。
これにより第一関節の屈伸も自然と発生するようになっていくはずです。
もともと習得に時間を要するテクニックなので、時間をかけて長い目で見ていきます。
随分と親展のあったレッスンだったので、お互い充実した1時間を過ごすことができました。
次回も楽しみにしております。
本日もレッスンお疲れ様でした。