いきなりですが、
本日のレッスンはこれからの生徒様の方向性を決める上で
とても重要なことに気付かされました。

生徒様がお好きな曲(今回はMela!)
を中心としたレッスンを組み立ててまいりましたが、

視点を変えて見直してみると、

曲の好き嫌いではなく、技術的に弾きやすいか否か、

という観点から見直すことができると気づきました。

好きな曲にチャレンジしても、なかなか原曲のイメージには程遠い。
理想と現状のギャップにかえって悩んでしまうこともあり、
「できた!」という達成感が得られず
モチベーションが下がってしまう恐れがあります。

ここは一つ思い切って方針を逆にします。

今までは
曲のボーイング、強弱、アーティキュレーションを
あらかじめ決まった教材(曲の譜面)を原曲のボーカル部分に忠実になるように作り、
それに合わせてレッスンを進行してきましたが、

元々生徒様がすでに曲を知っていて耳コピーで演奏し、
その時についた手ぐせを持った状態でレッスンを受講され、
私の用意した譜面の内容の演奏がなかなか身に馴染まない
ということに今回気付かされました。

まずは生徒様の手ぐせを悪いくせとして払拭するのではなく、
ご本人様の持ち味として捉え、
それにこちらで色付けをして行くというレッスンスケジュールを組むという
これまでとは逆の順序でレッスンを行なっていこうと決めました。

1.)
 まずは生徒様が耳コピーで演奏をした動画を撮るか、音声のみの録音をしていただく。

2.)
 それを講師がチェックし、曲の演奏(ボーイング、フィンガリング、強弱、)を決めていく

3.)
 演奏の仕上げ。曲の頭から終わりまで通して演奏していただく。

これにより生徒様に向いている曲の方向性が見えやすくなり、
それをもとにこちらもレッスンスケジュールを組みやすくなります。

好き嫌いで課題を選ぶのではなく、できるできないで選ぶ方が
達成感を感じていただけるレッスンになると思います。

これからも良いレッスンになるよう努めてまいります。

本日もレッスンお疲れ様でした。